製錬・鉄の製錬はしばしば製鉄と呼ばれる

簡単にいえば、鉄鉱石に含まれる様々な酸化鉄から酸素を除去して鉄を残す、一種の還元反応である。

アルミニウムやチタンと比べて、化学的に比較的小さなエネルギー量でこの反応が進むことが、現在までの鉄の普及において決定的な役割を果たしている。

この工程には比較的高い温度の状態を長時間保持することが必要なため、古代文化における製鉄技術の有無は、その文化の技術水準の指標の1つとすることができる。

日本では古来からたたら吹きと呼ばれる製鉄技法が伝えられているが、現在では島根県安来市の山中奥出雲町等の限られた場所で日本刀の素材製造を目的として半ば観光資源として存続しているのみで、経済活動としての地位は失われている。

鉄鉱石を原料とする日本の近代製鉄は1858年1月15日に始まったと言われ、その後急幕末以降、欧米から多数の製鉄技術者が招かれ日本の近代製鉄は急速に発展した。

現在の日本では、鉄鉱石から鉄を取り出す高炉法とスクラップから鉄を再生する電炉法で大半の鉄鋼製品が製造されている。
update:2010年02月23日